共同求人委員会が学習会
2018.01.16(火)

共同求人委員会は11月13日、九州永田の坂部龍也社長(熊本同友会・共同求人委員長)を招き、年々厳しさを増す採用活動を実践から学ぶ学習会を開催しました。「小さな会社だからできる~採用を通して会社が変わった~」をテーマに報告後、グループディスカッションを行いました。
九州永田は1985年に先代が創業し、従業員は9人。農業用ノズルシェアでは九州ナンバーワンの会社です。
坂部氏は社長就任当初、売り上げを追いかけるだけの経営をしていましたが、同友会の学びを通じて「人を生かす経営」の重要性に気付き、経営を見直しました。その一つとして取り組んできたのが新卒採用です。
初めは合同企業説明会に参加しても来訪者は数人で、企業見学には誰も来ませんでした。そこで初めて自社が「選ばれない企業」なのだと痛感し、なぜ選ばれないのか、「自社の魅力は何か」を社員と共に話し合い、自社の魅力を社員から学生へ発信するようにしました。
現在は社員全員が採用活動に参加し、全員の承認印がなければ採用しません。
「採用は社員教育の入り口です。売り上げではなく社員一人一人の人生を追いかけることが人を生かす経営であり、採用は経営指針書を基に社員と共育ちしながら、事業を永続発展させるためにやっていくものだと考えています」と坂部氏は語りました。
(中小企業家しんぶん 北海道版 2018年1月15日号より転載)
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